Build Profileとは?
BuildProfile
は、Unity6000
系から導入された機能で、
UnityEditor
のメニューからFile > Build Profile
を選択すると表示される画面で、
各プラットフォーム向けのビルド設定を行うことができます。
これまでのBuild Settingsとの違い
Unity
で作成したアプリケーションを各プラットフォーム向けにビルドする場合、
Unity2000
系まではBuild Settings
という画面を開いてビルドを行っていました。
以前のBuild Settings
新しいBuild Profile
基本的な使い方はこれまでと同じですが、いくつか不便だった点が解消されています。
ビルド設定の差分を作成
これまでは、ビルド設定をプラットフォームごとに個別に作成する必要がありました。
そのため、デバッグ用と配信用でビルドを分けたい場合は、手動で設定を変更するか、
ビルド用のメニューを作成するスクリプトからビルド設定を切り替える、といった対応が一般的でした。
しかし、BuildProfile
を使えば、新しいProfile
を追加することで、同じプラットフォーム向けでも
- デバッグ用
- ストア配信用
- テスター向け
- 体験版用
など、用途ごとにビルドを簡単に分けることができます。
ビルド設定の一部を集約
これまでは、ビルドに関する設定が
Build Settings
Project Settings
に分散していました。
新しく作成したProfile
では、Scripting Defines
をProfile
ごとに設定できるようになりました。
これにより、たとえばストア配信用のビルドではログ出力やデバッグ用機能を無効にするなど、
ビルドごとの細かな挙動調整が容易になります。
Build Profileを作成する
BuildProfile
画面の左上にあるAdd Build Profile
ボタンからProfile
を作成します。
Platform Browser
が開くので、Profile
を作成したいプラットフォームを選択し、
Add Build Profile
ボタンを押します。
追加したProfile
は、Build Profiles
の欄に追加されます。
右クリックメニューから、複製、リネーム、削除が行えます。
分かりやすいように名前を変更するとよいでしょう。
まとめ
今回はBuild Profile
について簡単に解説しました。
Unity6000
から追加されたこの機能により、既存のプラットフォーム向けビルドプロファイルを元に、
新しいビルドプロファイルを簡単に作成できるようになりました。
同じプラットフォーム向けでも、用途に応じた異なるビルドプロファイルを効率よく管理できるため、
より中身の実装に専念できるようになったのではないかと思います。
Unity6000
系を使用している場合は、ぜひ活用してみてください。